年末調整とは？ 必要な提出書類や、確定申告との違いも説明します！

あっという間に1年が過ぎ、今年も残すところあと2か月となりました。
さて、年末に向けてのToDoリストの中に、忘れずに入れておいていただきたいのが「年末調整」のための書類提出です。
毎年恒例ではありますが、その仕組みについては「実はよくわかっていない」という方、「確定申告とどう違うの？」と混同されている方も少なくないのでは？

年末調整の目的や必要書類について、あらためて確認しておきましょう！

【そもそも確定申告とは？なぜ必要なの？】

毎月の給与明細を見ていただくと、毎月の給与から所得税が天引きされていると思います。
このとき天引きされているのは、前年の収入などから算定した 「概算の税額」、いわばざっくりした金額なのです。このため年末に、それまでに差し引かれた「概算の税額」の合計と、本来納めるべき税額の過不足を精算して、一致させる必要があります。この手続きが年末調整です。

【年末調整と確定申告の違いは？】

そして確定申告とは、1月1日から12月31日までの1年間の所得と、それに対する所得税を計算し、翌年の2月16日から3月15日までに申告して納税する手続きを指します。
「えっ！？そんな大変なことしなきゃいけないの？」と驚くかもしれませんが、大丈夫です。
給与所得者は会社が年末調整というかたちで手続きを行うため、基本的には確定申告は必要ありません。
これは派遣社員でも同じです。

【年末調整に必要な書類は？】

年末調整は正社員・派遣社員など雇用形態に関係なく、給与を受けているすべての従業員が対象となります。
テンプスタッフフォーラムに登録している派遣社員さんの場合、基本的には当社が年末調整を行います。

所得税を計算する際には、一定の要件にあてはまる場合に所得の合計金額から一定の金額を差し引いて（所得控除）、納税額を減らすことができる制度があります。
節税のためにも、忘れずに必要な書類を提出してくださいね！
具体的には下記の書類を準備し、提出していただくことになります。

●保険料の控除申告書

10月下旬～11月下旬に保険会社からご自宅にハガキが郵送されるか電子データが発行されます。

●住宅ローン控除の「控除申告書」「年末残高等証明書」

初年度はご自身で確定申告を行う必要があります。
以降は、税務署から届く「控除申告書」と、借り入れている金融期間から届く「年末残高等証明書」を提出していただければ、当社で年末調整を行います。

●前職やダブルワーク先の「源泉徴収票」

転職されてきた方やダブルワークをされている方は、以前の職場などに源泉徴収票を発行してもらい、当社に提出してください。

【年末調整の流れは】

テンプスタッフフォーラムでは、下記の条件を全て満たす方が年末調整の対象になります。
対象者の方には、10月下旬に第一弾の書類を発送しています。

・12月に給与が発生する方（11/1～11/30に契約のある方）
・令和5年分扶養控除申告書の提出がある方（課税区分：甲欄）

年調書類到着期限：11/24（金）必着までに、どうぞお忘れなく提出をお願いします。
不明な点がありましたら、担当オフィスやスタッフサポートセンターへお問い合わせください。

なお、医療費控除や寄付金控除は年末調整ではなく、ご自身で確定申告を行う必要があります。
住宅ローン控除を初めて受ける場合にも確定申告が必要です。
インターネットで作成・提出ができるので、国税庁のホームページなどで確認してみましょう。