最近なんだか調子が出ない…《大切なメンタルヘルスのお話》
2021.07.30コロナ禍で自分や家族の感染防止に気を使ったり、休日の行動も制限されたりと、知らず知らずにこころの負担が大きくなっている今、メンタル不調を訴える方が多くなっています。
「労働安全衛生法」の改正により、2015年12月以降、50人以上の労働者がいる事業所で「ストレスチェック制度」の実施が義務づけられました。テンプスタッフフォーラムでも1年に1回実施しています。
今日は日頃からできるメンタルヘルスのセルフケアについてご紹介しますね。
【ストレスサインを見逃さない】
メンタルヘルスに大きく影響するのが「ストレス」です。
ストレスは外的刺激(ストレッサー)がひきおこす緊張状態のことです。ストレッサーは進学・就職・転職・結婚などの生活の変化、職場の人間関係や仕事の負担など、多岐にわたります。誰の身にも起こることですが、その時々の心の状態や体調、生活環境、その人の捉え方、感じ方などなどによって、「ストレスが溜まる」状態になると、こころの病気に繋がることもあります。
□よく眠れない
□食欲不振
□お酒やたばこの量が増えた
□肩こりや頭痛がする
□イライラする
□人付き合いが面倒
□仕事に集中できない
□なんだかマイナス思考
□やる気が出ない
□朝の目覚めがすっきりしない
などの「いつもと違う」症状があれば、ストレスが溜まっているサインです。
「ストレスサインがある=こころの病気」ということではありませんが、気になることがあれば専門のドクターに相談してみてくださいね。
なお、すべてのストレスがメンタル不調につながるということではなく、逆に仕事の責任の度合いが大きくなったことが良い緊張となって良い成果を出せる場合もあります。
【日頃のセルフケアが大切】
ストレスを溜め込まないようにするには、日々のセルフケアが大切です。
一般的には、規則正しい生活や軽い運動、瞑想や認知コントロールが有効とされています。
セルフケアのポイントをいくつかまとめました。
□おいしく、楽しく規則正しい食生活
言うまでもないのですが、規則正しいバランスのとれた食生活は体と心を整えます。朝・昼・晩なるべく決まった時間に、野菜やたんぱく質、炭水化物とバランスのとれた食事を心がけましょう。
「毎食必ず食べる」と意識すること自体がプレッシャーになる方は、朝はシリアルやヨーグルト、ドライフルーツなど、昼はコンビニのカットフルーツやサラダチキンなど手軽に用意できるものでOK。
ときには大好きなスイーツやラーメンなど、「楽しい」を中心とした時間も大切にしてくださいね。
□睡眠も規則正しく
理想は毎日、同じ時間に寝起きをすることですが、難しいときはせめて起床時間を一定にしましょう。「幸せホルモン」と言われているセロトニンを増やすには、朝の光を浴びることが有効とされています。できれば休日も同じ時間に起きましょう。睡眠時間が足りないと感じたら、午後にお昼寝を。
□お風呂を楽しむ
ぬるめのお湯は副交感神経を優位にするのでリラックスでき、精神的なストレス解消効果が期待できます。夏はついついシャワーになりがちですが、クーラーや冷たい飲み物など案外身体の中は冷えているもの。毎日は難しくても週に数回は浴槽に浸かってください。
ラベンダーやカモミール、ネロリなどお気に入りの入浴剤を楽しむのもよいですね!
□軽い運動
お風呂の後にストレッチやヨガ、早朝のウォーキングでセロトニン浴、お子さんと一緒にラジオ体操もおすすめです。特に一日中パソコンに向かうばかりの事務の方はぜひ運動習慣を取り入れましょう。
ヨガの最後には、床に仰向けに寝て全身の力を抜くシャバーアーサナ(屍のポーズ)を。心も体も動かさず、まさに屍と同じ状態になることで悲しみや憎しみ、苦しみといった感情を手放しリラックスできるポーズです。
□大好きなことでリフレッシュ
これはカンタン!大好きなお料理に没頭する、お気に入りの映画や音楽に浸る、もちろんスポーツや絵を描くなんてことが得意であれば、週末はずーっと絵を描いているなど。
好きかどうかは別として「断捨離」や「大掃除」もリフレッシュできるとか…。
□認知コントロール
「仕事は責任をもって必ず納期までに仕上げなければならない」
「会社では誰にでも親切に、いつも笑顔でいなければならない」
「自分を信頼してくれる上司の期待には、必ず応えたい」
どれも立派で正しい考えですが、人間は完璧ではありません。時にはできると思っていたことが思い通りに進まなかったり、誰とでも仲良くするのも難しかったりします。
「ねばならない」から自分を解放し、100%ではなく60%であればよい!と思ってください。
□それでもストレスに押しつぶされそうになったら―
派遣スタッフさんの場合、派遣先で人間関係に慣れない中悩みを抱えたり、ということもあるかもしれません。そんな時は、どうか一人で落ち込まず私たちに相談してください。悩みを口に出すことでスッキリできることもありますし、派遣先に交渉すべき点があれば迅速に対応します。
でももし、最初にお話ししたような「いつもと違う感じ」が気になるようであれば、躊躇せずに専門の医療機関を訪ねてくださいね。
また、厚生労働省が運営している「働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト こころの耳」は電話でもメールでもSNSでも相談できる窓口があります。一度覗いてみてください。
メンタルヘルスに関するお話をしてきましたがいかがでしょうか。
コロナワクチンの予防接種は始まったものの、まだまだ我慢が多い生活が続きます。
どうか自分を大切に、毎日をお過ごしください!
【こちらもあわせてお読みください】
見逃さないで!「スタッフ特典」